全国溶接競技会。

一般には、かなり馴染みの無い溶接の腕前を競う大会がある。

「被覆アーク溶接の部」と「炭酸ガスアーク溶接の部」と言う２種目があり、簡単に言うと、被覆アーク溶接を手溶接といい、単純な構造の機械を使用し、炭酸ガスアーク溶接は、俗に半自動溶接と言い、その名の通り、ちょっとだけ機械が溶接を手助けしてくれるようなｲﾒｰｼﾞ。と、言っても相当な技術を要するのは違いない。

今年で第５４回を数える本大会は、今年福井県で、去る１０月の１８日、１９日に開催された。
全国の都道府県予選でそれぞれの部門の優勝者のみ参加できる、つまり各地区のチャンピオンが集う、競技会である。

世界と比較してもトップレベルの技術を持つ我が国の、数多いる技術者たちの頂点にいる連中の競技会なので、そりゃ～すごいレベルである。

その大会のに、当社から、「佐藤　淳一」君と言う入社５年目のエースが参加した。
競技会の結果は、複雑な幾重もの判定項目を要するので、１、２ヶ月位経たないと解らないらしいが、何より、当社の技術スタッフが参加できたことは、僕も非常に嬉しく、鼻が高い思いである。

どうだった？と聞くと、「やはり全国のトップクラスはすごかった！」と良い顔で返事した。
昨今、不景気だ、不景気だとばかり聞く、混沌とした世の中だが、何の分野でも、取り組むことを真剣に好きになる技術と、一所懸命努力を続け、長い時間と相当な苦労が、結果を出す頃には、かなり未来への希望が具体的に見える。
彼の仕事に取り組む姿からは、とても不景気だと愚痴をこぼす連中とは違い、確かな明るい未来が、確実に見えてくる。
もちろん、僕もどんなことがあっても、そんな一生懸命なヤツは、守り抜こうと覚悟を持つ。
株価がどうとか、年金がどうとか、あまり情報に踊らされること無く、あるべき事にしっかり取り組むことで、人生は豊かになると確信できた、出来事でした。
偉そうなことばかり言う政治家さんも、やたら不安を煽るマスコミさんも、ちょっとは彼を見習って、ワクワクするような影響を与えれる存在になるように汗をかけ！モナと不倫疑惑とか言ってる場合じゃないぞ！
今日は以上！